2021-11-08

取引相手の翻訳会社は多ければ多いほど良い?

1年以上前の事になってしまうんですが、下のような質問をTwitterでしたことがあります。

世のフリーランスの方々は一体どのくらいの会社を相手にしているのか気になってアンケートを取ってみたのですが、20以上という方も結構いてすごいなと思いました。

さて、表題に書いたとおり、取引相手は多ければ多いほど良いのか?というテーマですが、取引先の数自体はあまり多くても少なくても構わないと思っています。

問題はその中の何社が稼働しているか?という点です。

一度に取引する会社が多いと、事務作業がかなり煩雑に

個人的な体験談になりますが、私の場合、一番多かったときで1ヶ月に10社前後の取引がある時期がありました。
一つ一つの案件が小~中規模のサイズで、細かく売上を積み重ねていく形です。この形での稼働のメリットは、ほぼひっきりなしに打診が舞い込むため、自分が想定している稼働日は隙間なく埋めることができることです。待機時間が発生しないので、体感的には無駄なく時間をお金に変えることができていたように思います。

ただ、最初の頃は忙しいことに満足していたので気にならなかったのですが、徐々に大変さを感じるようになってきました。以下に紹介するのは、たくさんの取引相手と同時に仕事をすることで困ったことの例です。

1.案件ごとに取引相手とのメールのやりとりや仕様確認などが発生する

基本的にメールのやりとりや仕様の確認などは報酬が発生しません、一つ一つの作業は数分しかかからなくても1ヶ月も続けばかなりの時間をお金が発生しない作業に費やしていることになります。

また、これだけ取引相手が多いと打診を断ることもかなり多く、断ってしまった案件にかけた時間は結果的にまったく利益のない作業ということになってしまいます。

2.スケジュール管理、帳簿付けが煩雑になる

複雑なパズルを組み立てるようにスケジュールを管理する必要があり、さらに組んだスケジュール通りに案件をこなす必要があります。また、取引先、案件数が増えると、請求処理や確定申告のための帳簿の記入など、事務作業が恐ろしく煩雑になります。特に月末月初はそういった作業が集中するのですが、1日中事務に忙殺されたこともよくありました。

3.空き時間にやろうとしていたことがまったくできない

個人的にこれが一番つらかったような気がします。仕事の面でも新規開拓や自己研鑽のための学習、ブログを書いたり市場調査をしたり、といった「空いた時間に少しずつ進めよう」と思っていたことがまったくできなくなります。「仕事を受けなければいい」というのが究極の答えなのはわかってはいるものの、個人事業主の心理として、受けれるものはどうしても受けてしまうというのが多分にあり、わざわざ仕事を断って時間を作るのは強い意志が必要です。

最終的にはプライベートな時間も削られて、気づけば仕事と生活に必要な事以外は何もできなくなってしまったため、たくさんの会社と同時に取引するのはあまり長く続きませんでした。

理想はメイン1~2社+αぐらい

私が意識したのは、「条件の悪い会社の案件を受けないようにする」ことでした。
なるべく売上に影響が出ないように調整は必要でしたが、多少思い切って割に合わない案件は断ることで新規開拓に時間を割くこともできましたし、単価のいい案件を断る必要もなくなってきました。

これにより一時的に売上は下がったものの、新規開拓でより条件のいい取引先を見つけることができ、それを繰り返して徐々に「単価を上げつつ」「案件を減らす」というサイクルに持っていくことができました。

個人的には、メインの取引先を1~2つ、それ以外にたまに受ける会社がさらに1~2社ぐらいが、一ヶ月単位でいうと無理なく回る数かなと思います。

もちろんこれは人それぞれなので、たくさんの会社と取引してうまく立ち回っている人や、1社だけと太い取引で安定しているという人もいますが、複数の取引先を持つことでリスクを抑えつつ、スムーズに稼働するにはこのぐらいの数がちょうどいいかもしれません。

契約する会社はどんどん増やしていってOK

そんなわけであまり同時に取引する相手は多くない方が理想とは書きましたが、その分その会社との取引が途切れたときのダメージが大きく、リスクは多少あることは意識しておきたいところです。ですから困った時に営業をかけられる保険としての意味と、より良い条件の会社を探すという意味で、受注が安定している状況でも新規開拓はある程度行っていくことが望ましいと言えるでしょう。

仕事の量を増やす一方で質にもこだわる、というのが長期的なキャリアを構築する上で重要です。割の合わない仕事に忙殺されて時間を無駄にしないために、顧客管理はしっかりと行っていきましょう。

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